kussyaroad(クッシャロード)day.2

屈斜路湖をぐるっと1周歩く試みの2日目。昨日と打って変わっての穏やかな天気。そしてトレイルも昨日と違いほとんど林道。足にやさしい。屈斜路湖の周辺の森はかなり深い。伐採されてしまった木々もあるけど長い年月生き残ってきた貫禄のある木々もたくさん。
なので鳥や動物たちも多い。あたたかくなり始めると小鳥たちがさえずり、エゾシカたちが山の斜面を駆け上がる。そしてもちろん冬眠から目覚めたであろう山おやじの痕跡も。

湖を1周歩くということは屈斜路湖にある中島をぐるっと眺めることでもある。これもとても新鮮な感覚。今日の行程の北西側からはとても近くに見える。こんなに大きな島なんだと実感。
途中何本も小さな川にかかる橋をわたる。雪解けの水が森から湖に流れ込む。春らしい光が森の緑を照らしたりしてなんとも気持ちいい。
歩いていると足を止めたくなる景色が続く。まるで日本じゃないみたい。そうここは北海道。それも道東。やっぱりスケールが違います。

お昼過ぎ。気温も上がり歩いていると汗ばむ陽気。ちょっとした高台へ。春先の湖水の色はエメラルドグリーンにも見える。遠くに見える外輪山の残雪が美しい。違う季節に歩いたらどうなんだろう。また違ったすばらしさがあるに違いない。後半は湖岸を眺めながら歩く。時折打ち寄せられた屈斜路湖の氷。そして渡りを待つ水鳥の群れ。近くに見えていた中島が遠ざかる。

林道をおりて湖岸沿いの浜を歩く。2回の渡渉が待っている。水温はまだ10℃以下。いざトレッキングシューズと靴下を脱いで素足で渡る。水位はひざ丈あたり。冷たいを通り越して痛い。一同悲鳴を上げながら渡る。それでも素足で砂を歩く感覚は気持ちいい。
トレイルも終盤。日が傾きかけると頭上にオオハクチョウの編隊が通り過ぎた。なんだか今回のトレッキングの終わりにふさわしい演出でした。
再び道道に戻り川湯温泉街まで。スタートのエコミュージアムに到着。お疲れ様でした。
本日の歩行距離24.3㎞。時間6時間49分。